灰華 -HAIKA- 華火 -HANABI-
4th ALBUM

華火 -HANABI-

一瞬で消えると知っていて、それでも見上げる。

全8曲 / 平日 朝8時に順次公開中

4th ALBUM

華火 -HANABI-

灰から咲いた華が、夏の終わりにもう一度、火になる夜。

全8曲 / 平日 朝8:00 に順次公開 / YouTubeで視聴できます

灰華 -HAIKA- 4th Album「華火 -HANABI-」
4th ALBUM「華火 -HANABI-」 / 全8曲 約35分
頂 -ITADAKI-

01 頂 -ITADAKI- 4:50

大バラード / 開幕

作詞 haine / 作曲 Kanade

頂点に登りきって、それでも会いたい人がいなかった。降りる道を知っていて、まだ動けない——静止から始まる開幕曲。

歌詞
ここは世界の いちばん上
雲より高く 来てしまった
見下ろす街の あかりは綺麗で
でも どの窓にも 僕はいない

陽射しは こんなに 近いのに
この高さには 君が いない

世界の屋根の 上で
風に 名前を 預ける
届いてほしい とは 言えなくて
ただ この高さから 君に——
あいたい

登るほどに 世界は遠く
声の届く 場所じゃ なくなる
頂(てっぺん)なんて 欲しく なかった
君と並んだ 低い場所で よかった

ここまで 来たかった わけじゃない
ただ 隣に いたかった だけ

世界の屋根の 上で
風に 名前を 預ける
届いてほしい とは 言えなくて
ただ この高さから 君に——
あいたい

綺麗だと 言う相手が いない
この眺めは 遠いだけ
降りる道は 知っている
知っていて まだ 動けない
君に 近づく ための高さが
君から いちばん 遠かった

世界の屋根の 上で
涙が 風に 攫(さら)われて
届かなくても いいから
この高さから 君に——
あいたい————
世界の屋根の 上で

高いところは さみしいね
登りきった 場所で 知るなんて
見下ろす街の どこかに 君がいる
それだけで 僕は ——————
蒼へ― -INTO THE BLUE-

02 蒼へ― -INTO THE BLUE- 4:10

疾走 / 飛翔

作詞 haine / 作曲 Kanade

崖のふちで靴紐をほどき、両手をひろげて飛ぶ。落ちてゆくほど自由になる、空の疾走。

歌詞
崖(がけ)のふち 風が鳴いて
ためらいの 靴紐(くつひも)をほどく
雲の隙間 こぼれた光
手を伸ばせば 触れそうで

怖くないと 言えないけど
この鼓動だけ 信じてみたい

いま 蒼(あお)へ ダイブ
両手をひろげ 風になる
落ちてゆくほど 僕は自由になる
まばたきの向こう 終わらない空(そら)へ
もう 振り向かない

ポケットの 重さも捨てて
塗り替える モノクロの景色
泣いた夜が 翼に変わる
そんな朝を 待っていた

正しいかは わからないまま
それでも僕は 飛んでみたい

いま 蒼へ ダイブ
両手をひろげ 風になる
堕ちてゆくほど 僕は強くなれる
まばたきの向こう 終わらない空へ
もう 振り向かない

境界線(きょうかいせん)を 越えた瞬間(とき)に
世界が 色を変えてゆく
怖れも 後悔も 風の中
ただ 君に 逢いたい

いま 蒼へ ダイブ
光をまとい 君のもとへ
高く 高く 僕は生まれ変わる
まばたきの向こう 終わらない空へ
もう 迷わない

蒼へ……
どこまでも 蒼へ……
発火点 -FLASHPOINT-

03 発火点 -FLASHPOINT- 4:16

重量級 / リード曲

作詞 haine / 作曲 Rei

カタログ初の全英語サビ。速さではなく重さで押す、アルバムの中心命題。一度灰になったものに、二度目はないと思っていた。

歌詞
アスファルトが 白く 灼(や)けている
そう 見えて いるだけで
素足で 立って みても
何も 上がって こない

一度 灰に なった ものに
二度目は ないと 思っていた
なのに 陽の 当たる ところだけ
まだ ざらついて 痛む

消えることは 平気だった
ぬるい ままで 終わることが——

I want to burn
I have been ash too long
Let it hurt, let it burn
Memory, don't be kind to me
I want to burn, not fade away

逃げ水の 向こうに
誰か 立って いる
近づけば 消えると
知って いても

記憶は 何も 訊(き)かないまま
ただ 上から 灼いてくる

I want to burn
I have been ash too long
Let it hurt, let it burn
Memory, don't be kind to me
I want to burn, not fade away

灰にも 発火点が あるのだと
この夏に 教わった 気が する

I want to burn
I have been ash too long
Let it hurt, let it burn
Memory, don't be kind to me
I want to burn——
I want to burn alive

まだ 熱い
まだ 熱い ままで いたい
正午 -NOON-

04 正午 -NOON- 3:34

静 / 唯一の“止まる”曲

作詞 haine / 作曲 Sumi

アルバム唯一の止まる曲。影が足もとに畳まれて、どこにも逃げ場がない真昼。走ることが祈りなら、止まることもきっと同じ。

歌詞
影が 足もとに 畳(たた)まれて
どこにも 逃げ場が ない正午
白すぎる 光が うるさくて
音が ぜんぶ 遠くなる

蝉(せみ)が いっせいに 黙る 一瞬(いっしゅん)
世界が 息を 止めている
何も しなくて いい時間を
僕は うまく 使えない

今日は 走らない
それだけ 決めた 正午
走ることが 祈りなら
止まる ことも きっと 同じ
蝉(せみ)の音(ね)に 沈んだまま
——動かずに いたい

日陰(ひかげ)の ベンチは 少し ぬるい
君が 座った 分だけ 温(あたた)かい
何を 話したか 覚えて いない
汗が 乾く 間(あいだ)の こと

夏は まだ 終わらない
そう 嘘を ついて みる
本当は 知って いても
今日だけ 言って いたい
陽炎(かげろう)の 底で ふたり
——溶けて いたい

やがて 影が 伸びはじめて
僕らは 立ち上がる
その ほんの 少し 前に
——ここに いたい
紙様

05 紙様 4:15

インダストリアル / 7-8拍子

作詞 Lui / 作曲 Lui

夏の裏面。生乾きの白、作られた白。ありふれた優しさに折りたたまれてゆく、アルバムに通した一本の刺。

歌詞
剥がれた壁の裏
触れたら溶ける 安い感触
生乾きの白
つまらなさそう
四方八方 どこを向いても
同じ顔
「大変だね」と 手だけ取って
抱きしめるように

紙を折るようにたたんで
裏と表と内と外を
すべて見せて
言葉を飾るようにささやいて

Oh 紙様が降りる
折り目正しく 降りてく
作られた白
どこにでもある
知ってるようで知らないまま
そういうもんでしょ
ありふれたその手の中に
折りたたまれてゆく

紙を折るようにたたんで
裏と表と内と外を
すべて見せて
言葉を飾るようにささやいて

Oh 紙様が降りる
折り目正しく 降りてく
作られた白
どこにでもある
知ってるようで知らないまま
そういうもんでしょ
ありふれたその手の中に
折りたたまれてゆく

(Oh 紙様が降りる)
(Oh 紙様が降りる)
(Oh 紙様が降りる)
(Oh 紙様が降りる)

Oh 紙様が降りる
折り目正しく 降りてく
作られた白
どこにでもある
知ってるようで知らないまま
そういうもんでしょ
ありふれたその手の中に
折りたたまれてゆく
逆光 -BACKLIT-

06 逆光 -BACKLIT- 4:06

最速 / キーボード主導

作詞 haine / 作曲 Kanade & Lui

186BPM、カタログ初のキーボード主導曲。眩しさは痛みに似ていて、痛いほど君だ。「あいたい」が「会えた」に変わる瞬間。

歌詞
逆光——
君が 見えない
顔も 声も 焼き切れて
それでも わかる
眩(まぶ)しさは 痛みに 似ていて
痛いほど 君だ

改札を 抜けた 途端(とたん)
夏が 正面から 殴ってくる
息は まだ 上がったまま
呼ぼうとした 声が 潰れる

白が ぜんぶ 塞いでる
目を 開ければ 灼(や)かれる
何度 瞬(まばた)いても
輪郭ひとつ 掴めない

見えない
見えないまま
それでも 足は 止まらない

逆光——
君が 見えない
顔も 声も 焼き切れて
それでも わかる
眩しさは 痛みに 似ていて
痛いほど 君だ
「あいたい」と 言えなかった 僕が
今 ここに——
会えた

何を 話すか 決めてきた
ひとつも 出てこない
影が ふたつ 並んで 伸びる
それだけで もう 撃(う)たれてる

強くなる 必要は なかった
ただ 会いに 来れば よかった

逆光——
君が 見えない
隣の レーンを 走ってた
あの背中に 追いついた
眩しさは 痛みに 似ていて
灼きついた 夏だ
「あいたい」と 言えなかった 僕が
今 ここに——
会えた

頂(いただき)で 独りだった 夜も
蒼(あお)に ダイブした 朝も
ぜんぶ この 一秒(いちびょう)の ために
あったと 思いたい

逆光——
君が 笑う
声で やっと わかった
「あいたい」が 「会えた」に 変わる
それだけの 夏だった
眩しさは 痛みに 似ていて
——だから 忘れない
会えた————

逆光の 中に
まだ 君がいる
向日葵 -BOYHOOD-

07 向日葵 -BOYHOOD- 4:59

アコースティック / 追憶

作詞 haine / 作曲 Sumi

錆びた自転車、二人乗り、セミの声だけの世界。この曲だけは君ではなく、少年だった自分に逢いたいと歌う。

歌詞
錆びた自転車 二人乗りで
坂を下った あの夏の匂い
セミの声だけ 世界を満たして
何も言えずに ただ 漕いでいた

黙っていたのは 恥ずかしくて
君の横顔 見ていられなくて
向日葵の背が 僕らより高くて
迷子みたいに 手を つないでた

大人になれば 言えると思ってた
今も あの日の 続きの中

あの夏の光が まだ 消えない
くだらない話を もう一度 したい
戻れないことくらい わかってても
少年の僕に —— 逢いたい

夕立が来て 軒下(のきした)に
濡れた肩を 寄せ合ってた
「また明日」って 軽く言って
あれきり 会えなく なるなんてね

何を焦って 大人を急いだ
帰れる場所は もう 遠くて

あの夏の光が まだ 消えない
くだらない話を もう一度 したい
戻れないことくらい わかってても
少年の僕に —— 逢いたい

写真の中で 君は笑ってて
名前を呼んでも 振り向かないね
言えなかった言葉 いくつ 抱えたら
大人ってやつに なれるんだろう
これでいいと 思いたい
まだ あの夏に 触れていたい

あの夏の光が まだ 消えない
くだらない話を もう一度 したい
戻れないことくらい わかってても
少年の僕に —— 逢いたい————
向日葵の下で 待ってる

錆びた自転車 二人乗りで
どこまでも 行けると 思ってた
セミの声が 遠く なっても
あの光だけは —— 消えないで
華火 -HANABI-

08 華火 -HANABI- 5:05

表題曲 / 締め

作詞 haine / 作曲 Sumi

表題曲。夏の終わりの花火大会。みんなが見上げているとき、僕は君だけを見ていた。消えると知っていて、それでも美しいと呼ぶ。

歌詞
I still remember running
Through the crowd, the summer air
Holding on with one finger
So I wouldn't lose you there

The same place as a year ago
The river carries someone's song
Nothing here has changed at all
Only I am not the same

Between the light and the sound
There were seconds I could hold
I loved that silence more than anything

Everyone is looking up
I was only looking at you
I know that it will disappear
And still I call it beautiful
You said "see you next year"
I smiled and I couldn't answer
The sound of the summer ending —
I want to remember it all

The lights break apart, the sky goes black
Someone says it isn't over
Only the smoke is moving now
And no one's voice is left

If I counted all of this summer
Two hands would be enough

Everyone is looking up
I was only looking at you
Next year I know that I will have
Forgotten this whole night
If I had said "see you next year"
Would anything have changed?
The sound of the summer ending —
I want to remember it all

The last one was too loud
I couldn't hear your voice
I think you said something to me
I never asked you what
And the summer ended

No one is looking up now
I am still watching the sky
Even the smoke that's left behind —
I wish that it could have a name
I think I almost said
"See you next year"
The sound of the summer ending —
I want to remember it all

On the night the flower turns to fire
What did you wish for?
I never asked
I waved my hand
— See you next year
LYRIC CARDS

歌詞カード

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歌詞カード 頂 -ITADAKI- 歌詞カード 蒼へ― -INTO THE BLUE- 歌詞カード 発火点 -FLASHPOINT- 歌詞カード 正午 -NOON- 歌詞カード 紙様 歌詞カード 逆光 -BACKLIT- 歌詞カード 向日葵 -BOYHOOD- 歌詞カード 華火 -HANABI-
STORY | 4th ALBUM「華火 -HANABI-」

灰が、もう一度 火に戻る

灰華 → 華火。一字だけずらして、バンドの記号を通す。

三部作を終えた灰華の、新章第一作。

頂点に登りきった者が、自ら降りて真夏の地上を走る物語です。祈り(縦)から、走る・会いに行く(横)へ。

新しい色は。ただしこの夏は、爽やかではありません。青空は救いではなく、目を灼く光として書きました。眩しさは痛みに似ている——それがこのアルバムの温度です。

一人称は「俺」から「僕」へ。統一モチーフは「あいたい」。①頂で言えなかったその言葉が、⑥逆光で「会えた」に変わり、⑧華火では「また来年」と言えないまま手を振って終わります。

最後の一発が上がって、煙だけが残る。——また、来年。

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