
灰華 -HAIKA-
結成物語
― 灰になった声 ―
HAIKA
この身体は 誰のものなんだ 答えはいつも 奪われ続ける 壁の向こうで 誰かが嗤う 俺の名を呼ぶ 声さえないまま もう感じない振りは できない 凍りついた この胸を 溶かしてくれ 燃やしてしまえ 独り叫んでる 沈黙を抱きしめて 立ち上がってゆく 解き放て 灰よ 再び燃えろ 凍えた夜に 生きてると 確かめるために 鏡の中の 目が俺を責める 何も残らないと 囁くのか 灰になった夢を かき集めて もう一度だけ 燃え上がれと願う 誰かの答えで 生きてきた 自分の声を 探して彷徨う 消えかけた声に 手を伸ばす 燃やしてしまえ 骨まで軋んで この沈黙は 俺のものなのか 燃やしてしまえ 独り叫んでる 沈黙を抱きしめて 立ち上がってゆく 解き放て 灰よ 再び燃えろ 凍えた夜に 生きてると 確かめるために 消えてゆく光を 掴もうとした この手は まだ温かいのか この痛みだけが 生きてる証 もう一度だけ 燃えてみせる 燃やしてしまえ 独り叫んでる 沈黙を抱きしめて 立ち上がってゆく 解き放て 灰よ 再び燃えろ 凍えた夜に 生きてると 確かめるために 燃やしてしまえ———— 独り————叫んでる————!
裂けた空の下 立ち尽くしてた 答えのない声 叫び続けた 凍りつく時間 砕き散らして 血の色した夢 追いかけてゆく 止まらない鼓動 焼き尽くして この痛みさえ 力に変える Scarlet! 散りゆく花のように 燃え上がれ この命の限り 叫べ 喉が裂けるまで 失くした全てを 抱きしめたまま 紅に染まれ 終わらない夜 振り返る影に 別れを告げて 壊れた明日を 走り抜ける 涙も後悔も 置き去りにして ただ前だけを 見つめ続けた どれだけ傷ついても 立ち上がる理由がある この胸に焼きついた 消えない誓いがある Scarlet! 散りゆく花のように 燃え尽きろ 後悔などないように 叫べ 声が枯れるまで 奪われた全てを 取り戻すまで 紅に染まれ 終わらない夜
画面の光に 顔を伏せて 名前のない群れ ただ流れてく 繋がってるのに 誰も触れない 灰色の朝を 今日もまた歩く 心の音量を 上げてくれ このまま消えて しまう前に さあ 灰の行進 始めよう 独りたちが 肩を並べて 声にならない 叫びを掲げて モノクロの空 緋く 染めるまで 通知の数だけ 笑ってみせて 本当の温度は 隠したまま それでも誰かの 足音がする 同じ夜を抱く 知らない誰か ひとりじゃないと 気づいてくれ 画面の向こう 手を伸ばして さあ 灰の行進 始めよう 傷ついた手で 拳を上げろ 言葉にできない 痛みを掲げて 凍えた街を 緋く 灯すまで 拳を ひとつ、ふたつ 小さな火が 連なって やがて 大きな灰になる それでも 咲くと 決めたから さあ 灰の行進 終わらない 独りたちが 花になって 声にならない 願いを掲げて モノクロの空 緋く 咲かせるまで 灰になっても 進めよ 緋く 咲かせるまで
既読の二文字 灯ったまま 返事はもう 来ないと知ってる 青い光だけ 部屋を照らす 触れたいのは 画面じゃないのに 通知が鳴る たびに 君を探す 壊れた心に 信号(シグナル)を READ ── 届かない言葉 データの海で 溺れてる 愛してると 打っては 消して 画面の向こう 君はいない スワイプしても 埋まらない 顔も知らない 優しさの中 本当の声が 聞きたいだけ 灰になる前 抱きしめて 通知が止む 夜は 怖くて 壊れた指で 君に触れる READ ── 届かない祈り ノイズの中で 叫んでる さよならさえ 打てないまま 画面の向こう 君がいた 0と1の 隙間に 落ちた感情 拾えない それでも 君を 灯したい READ ── 届け この言葉 データの海を 越えてゆけ 緋く灯る この想いだけは 画面の向こう 本物だと 既読の二文字 灯ったまま 緋く 灯ったまま
言葉にできない 想いを抱いて ひとりきりの夜 膝を抱える 届かない声が 胸で震えてる 誰も気づかない 静かな叫び 窓の向こうには 知らない世界 僕の存在など 消えてゆきそうで それでも明日へ 手を伸ばしてみる 震える指先 確かめながら 聞こえてる? この声なき声 言葉を持たない 祈りのように 抱きしめて 壊れそうな僕を ここにいるよと ただ伝えたくて 涙の意味さえ わからないまま 時だけが過ぎて 季節は巡る それでも信じる いつかこの声が 誰かの心に 届く日を 叫んでも 声にならなくて それでも叫び続ける この胸の奥で 燃えている 消えない 小さな光 聞こえてる? この声なき声 言葉を持たない 祈りのように 抱きしめて 生きてゆく僕を ここにいるよと 永遠に伝えたい
震える指で 触れた画面の向こう 届かない言葉が 宙に溶けてゆく 誰もが孤独を 抱えて眠る夜に ひとつの灯りが まだ消えずにいる 壊れた約束 散らばる約束の欠片 それでも信じたい 明日という名の光 失くしたものの数 数えきれないけど あなたがいた温もりは 今も胸の中 Forever... この祈りよ届け 傷ついた世界の果てまで 泣かないで もう泣かないで 僕がここにいる あなたのそばに たとえ離れても 心は繋がってる 争いの声が 風に消えた朝に ひとひらの花が 静かに咲いていた 時代が変わっても 変わらないものがある それはあなたを想う この気持ちだけ どんな闇の中でも 探し続けるよ あなたという名の 永遠の光を Forever... 愛してるよずっと 壊れそうな世界の中で 忘れないで もう忘れないで 僕らは生きてる 今この瞬間を そして最後まで 愛し続けるから Forever love... forever dream... 静かにピアノが 鳴り響いてる
凍てつく夜に ようやく気づく 壊れた翼が 何を抱いてたか 失くしてからしか 見えない光 散らばる記憶の 真ん中で 時が止まる その一瞬に 名前を呼んだ 声が聞こえた Cry out! 真紅に咲く花 ずっとそばに あったぬくもり Break through 闇を裂いて 気づくのが遅くても あなたを掴むよ Eternal bloom, never die 振り向けば 影だけが揺れて 当たり前が 当たり前じゃなかった それでも僕は 生きると決めた 気づいた痛みを 灯しながら もう一度だけ あの空へ 失くした意味を 抱きしめて

歌詞カード / タップで拡大
灰になった声が、もう一度 華として咲くまで。── 1stアルバムに紐づく物語。


これは、灰になった声が、
もう一度 華として咲くまでの物語。

灰色の街に、歌を失くした少女がいた。
叫んでも、誰にも届かない。
haine は、自分の声をずっと探していた。

ある夜、廃れた聖堂から ひとすじの旋律。
鍵盤に触れていたのは Kanade。
その音は、凍えた胸を そっと溶かした。

haine が ちいさく口ずさむと、
旋律と声が、ひとつに重なった。
―― 灰の中に、最初の火が灯る。

噂を辿って、三つの影が集まった。
六弦の Lui。低音の Sumi。鼓動の Rei。
それぞれの痛みが、同じ夜を抱いていた。

五つの灰が、ひとつの音になる。
灰から咲く華。名を「灰華 -HAIKA-」と決めた。
もう、独りでは消えない。

灰になった感情を、現代の祈りで咲かせる。
物語は、1st Album「ETERNAL BLOOM」へ。
―― 永遠に、咲きつづける。

Story & Lyrics / haine
